カラスあての看板

 近所のゴミステーションまでの道すがら、といってもほんの30秒くらいで着いてしまうのだが、いつも気持ちが塞ぐ。なんとなれば、3~4割の確率で、ゴミステーションがゴミだらけになっているからだ。
 この辺りは、朝早く出かける家庭が多く、それらのゴミ袋がカラスに荒らされて、残飯類が囲いの内外に散乱するのだ。収集車がやってくる間際になっても、カラスがウロウロしていることさえある。
 1か月ほど前、今日もやられているかもと、つい急ぎ足でステーションに行ってみると、その日は取り越し苦労に終わった。前日、私は業を煮やし、カラスあてに看板を貼り出したのだ。
「君たちのマナーの悪さに大変、迷惑している。これからはゴミの上に板をかぶせ、レンガをしっかり載せることにする。」と書いておいた。それ以来、カラスたちはまったく姿を見せなくなった。
 町内の資源回収ボックスには、ヒト用に、「不法投棄厳禁」とずっと前から貼り紙が出ているが、こちらの方は何ら効果がないようだ。