ヒト介護

(積丹町入舸 島武意海岸)

 昨日で退職の挨拶回り、机の上下・内外の整理などがほぼ終わったので、日中、何もすることがない。あとは飲み会だけ。
 そろそろ介護を受ける側の勉強が必要なお年頃になるので、暇にまかせて、介護保険の財源がどうなっているかあらあら調べてみた。ネット情報によると、介護保険料の半分は、国と都道府県と市町村が一定割合を負担。残りの半分が、私たち第1号と第2号被保険者の保険料でまかなわれる。
 個人負担の保険料の内訳だが、22%は第1号被保険者(65歳以上)、28%は第2号被保険者(40~64歳)の保険料が充てられる。ちなみに、第1号の65歳以上は体の状態により何段階かの介護認定を受けられるが、第2号の64歳までは特定疾患の場合のみ介護が認められる。
 また保険料は、市町村ごとに介護に係る経費や年齢構成に基づいて算定されるので、数千円もの差がつく。健保は75歳から後期高齢者なのに介護は65歳が転換点。なぜ10歳の開きがあるかここでは追求しない。
 65歳になった実感がわいたのは、この介護保険料の請求書を見たときだった。なんと保険料が3~4倍に跳ね上がっている。保険料を65歳以上の年寄りヒトだけで負担したらどうなるか、介護認定をほとんど受けられない若いヒトに比べれば我慢しなければ、と気持ちの高ぶりを押さえにかかるのだがモヤモヤは晴れない。言いたくないがさらに驚くべきは、保険料はこれまでの世帯から、65歳に達した一人一人に請求される。
 高齢化が飛躍的に進む社会で、年寄りが声を上げるのは至難だ。上の世代がごっそり抜けてしまうまでの辛抱。遠からず自分の辺りまでやって来る。そのころにはいろいろ楽になる。